社会人Aの毎日

合言葉は「大学生は人生の夏休み」

コナン日和


ネタバレ注意です!!!!!!!



 

3連休ですね。

 

木曜は同期20人で飲み会へ行きました。

本当に素敵なクラスです。あと2日しかいられないのが酷く寂しい。

酔った勢いでいろいろ言ったような気がしますが、すべて忘れたことにしましょう。

 

「クラスの人たちとずっと一緒にいたい」という気持ちと、「あぁもうたぶん会わないしなあ」という投げやりな気持ちがあります。会いたいと思っていても、どうしても場所や時間の問題が出てくるしなぁ。

その場限りの発言や行動は、あとから自分の首を絞める行為だとわかっているはずなのに。なぜか口から零れてしまう。「もういいや」と他人から良い評価をもらうことへの執着を失うのです。けど後から振り返ると、そうやって考えた自分を殴りたくなり、自分に嫌気がさして自信をなくす……という無限ループ。

 

 

 

おっも。

 

 

考えると、どこまでもくよくよしてしまうのは私の癖ですね。カフェオレ飲んだらすぐに忘れるくせに。

でも本当に最近「自分とは何だろう」みたいな問いかけをしょっちゅうしています。そんなことより小切手について覚えろよというツッコミは聞こえません。聞きません。

この話は解決しないので流すとして、話をもとに戻します。

 

20人で飲んだ後、2次会と3次会も参加したんですね。はいオールです

 

馬鹿かと。社会人でオールは馬鹿です。

しかも5時間くらい歌いっぱなしという地獄みたいな時間でした。その場は楽しいし、声が枯れるまで盛り上がってるんですが、一方で体が悲鳴をあげてるんですね。それもそうでしょう。だって私、週5で飲んでるもの。

 

自分の体力を考えろとツッコミたい。

しかも始発で帰宅し、3時間寝たあとコナンの映画を見に行きました。

 

 

わーリア充だなーー(棒読み)

 

 

それなのに今週の土日が暇という訳わからない感じです。バランスの欠如が著しい。

でも意外といけるなというのが私の感想です。オールしたあと最寄りから家まで自転車を漕いでいる間、朝日のせいで目に激痛が走ったけど。全然いけてない

 

 

さて、今回行ったのはさいたま新都心です。すっごく混んでました。

けれどとても良い席で、コナンの最新作「純黒の悪夢」を見ることができました。

今から感想を述べようと思います。

 

 

まず一言いわせてほしい。

 

 

 

ゾンビ映画かな??

 

 

常識の範囲内で死亡判定をしたけど、10回は死んでたからね。

道路逆走してトラック激突するわ、銃弾連射されまくりだわ、死亡例のスライドショーを見させられている気分でした。

コナンが観覧車のゴンドラごと、地上から300メートル以上のところから落とされたのにピンピンしてたのには笑いました。海の中に落ちたならまだ分かるんですけどね。地面に叩きつけられてなかった???

なのにキュルソー(映画オリジナルキャラ)がクレーン車ごとつぶされて死亡したのは納得いきません。

 

それにしても、このキュルソーがとてもかっこよかった。

超人的な運動神経と瞬間記憶能力をもつ彼女。跳ね回る姿はしなやかで美しかった。戦闘能力の高い美人って萌えポイント高いですよね。短髪で筋肉もりもりの男勝りのキャラじゃなくて、長髪で見た目は儚げなキャラっていうのがポイントです。倒錯的でとても素敵。もちろんベルモットみたいなキャラも好きですよ(知らん)

 

ストーリーに関しては特に言うことはありません。

というかストーリーがないんですよね。推理映画じゃなくて、これはアクション映画です。今回の映画で出てきた謎ってなんだろう、と考えたんですが、キュルソーの瞬間記憶能力についてくらいしか思いつかなかった。大画面で流すには推理ものにするより、アクションに寄っていった方が見栄えはいいんでしょうが……ここまで排除されるとは少し驚きです。

 

振り返ると結構ボロクソ言っているのですが、なんだかんだ面白かったんですよ。

ツッコミどころが多すぎるけどね!

 

 ちなみに今回は私含めて3人でいったのですが、この二人がガチなコナンファンでびびりました。

映画を見終わった後、最初は「超人すぎるwwww」と爆笑してたのですが、途中から様子がおかしくなります。

 

「OPの音楽のベース違ってたね」

「それ思った。見たら松本さん(B'z)が弾いてたね」

私「そうなの!?」

 

「映画で出てきた観覧車、ロンドンアイをモチーフにしてたね」

「EDでちらっと出てきてたよね」

私「そうなの?!」

 

こう見るとコナンファンというか、知識が広いと言ったほうが正しいでしょうか。

アムロさんの存在を見て「見たことあるなー」と思うくらいの知識量しか持ち合わせていない私がついていけるわけもありません。

アムロさんは何で赤井さんのこと嫌ってんの?」と聞いたら「いま公式アプリで、二人の関係性について書いてあるよ」と教えてもらいました。よくご存じで。

友人1が「コナンがジンの車に乗り込もうとして、ハンガーで開けた巻を持ってる」と言ったら友人2が「あーコナンが雪の中で両腕を広げてる表紙でしょ」と答えていたのにはビビりました。あれコナンって70巻近く出てるよな???

 あと他人の車を勝手にあけるのは犯罪だと思います。

 

ほかにもアニメでオススメの回を教えてもらったり、トラウマ回について語ったり、いまコナンの漫画がどんな風に展開されてるのか説明してもらったりしました。一気にコナンの知識が増えました。嬉しそうに語る2人を見るのは、とても楽しかったです。ありがとうございます! 

 

帰宅後、コナン熱が冷めない私は映画特典を開きます。

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今までのコナン映画の中で何か一つ無料で見れるという特典です。私が見たかったのは「ベーカー街の亡霊」。幼いころに見たことはあったのですが、子供が一人ずつ死んでいくのが怖くて映画館の椅子の下で隠れていたんですね。だから後半はほとんど見ていません。(ちなみに「千と千尋の神隠し」でカオナシが追いかけてくるシーンでも隠れました)

余談:「ベーカー街の映画を見たい」と友人に言ったら、「ベーカーストリートだからね」と優しいけれど力強い口調で訂正されました。

 

 

このときすでに21時。お忘れかもしれませんが、睡眠時間3時間でオール明けです。はよ寝ろよ。

しかし明日も休みなので調子乗って見てました。

 


 

感想:めちゃくちゃ面白かった。

 

これは名作です。本当に面白かった。

同時に思います。今のコナン映画もこれくらいがんばれよ!と

事件が起きて解決するというスタンダードな展開と、100年前のイギリスというファンタジー要素が絡む映画です。どちらも楽しめるなんて最高かよ。

ホームズへの愛があふれている映画でしたね。蘭がホームズに詳しいところにニヤニヤしちゃいました。よほど聞かされてたんだろうなあ。

 

悪ガキどもが改心するところ、哀ちゃんのぶりっこなど、細かいところも完璧です。哀ちゃんかわいいよ。かわいい(2回目)

そして何よりヒロキくんの存在が一番胸打たれました。「君は非情になれなかった」というコナンのセリフに泣きましたね。

自分の人生に嘆き、復讐すると決心しても、心を鬼にしきれない子供に弱いんですよ(ピンポイント)

 

ストーリーもキャラも最高でした。子供のころの私よ、怖がらずに見てくれ!マジで面白いから!!

 

 

 

 

そんなこんなで3連休のはじめはコナン漬けではじまりました。最初に言った通り、土日は暇なので今はゲームをしながらパソコンを打っております。器用でしょう。

明日も暇なので誰かあいて遊んでくれる人がいましたら、個人ラインに一報くださいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミッキーマウスの憂鬱 / 松岡圭祐


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これだけ言わせてください。


怒られるぞ

怒られるだけならまだマシです。下手したら裁判起こされるレベルだぞ。「フィクションです」という一文がOLCにどれだけ効力があるのか……


ストーリーはそんなに凝ってないですが、あらゆる情報を詰め込んだ小説を書く松岡圭祐。小説というよりも、ビジネス本に近いですよね。「万能鑑定士Qの事件簿」は全て読みました、面白かったです。ぜんぶ売ったけど。


松岡圭祐ということで購入したんですけどね。ギリギリアウト…いや、完全アウトな文章ばかりで笑いました。

あらすじとしては、
ディズニーランドで働く後藤と仲間たち、という感じです(簡潔)

後藤くんは最初、ジャングルクルーズのテストを受けるのですが、あまりに天然すぎる発言をして落ちてしまいます。そして彼が行ったのは美装部。ショーの準備や、着ぐるみを着せるキャストです。



そこ一番書いちゃいけないとこや。


着ぐるみの重さや、キャストによって着ぐるみの大きさが違うこと、他キャラと身長を合わせるために1人キャラが消えたら総入れ替えになること……


ど、どこまで本当なんだろ…(冷や汗)


そして途中でミッキーマウスの着ぐるみが失くなります。ショーとグリ、それぞれの着ぐるみは質も軽さも違うそうです。なくなったのは一番高級なショー用の着ぐるみでした。

正社員の人たちは、ある準社員に責任を押しつけます。準社員は精神的に追い込まれ、ビックサンダーマウンテンの中に入りこみ、自殺未遂までします。後藤くんのおかげで、自殺は免れましたが、それも相まって正社員は彼女を強く責めていきます。
結局、外部の業者が誤って別の倉庫に運んでしまった…というオチでした。


読んでて思ったのは「たぶんストーリー重視じゃなくて、ディズニーランドという誰も手を出さない題材で、過激なことを書きたかったのかな」ということです。

面白いです。読んでて次々とページをめくってしまいます。
けど小説自体を楽しんでるわけじゃないんですよ。芸能人のゴシップ記事を夢中で読んでしまって、あとから自己嫌悪になる感じに似てる。過激なネタにまんまと釣られたしまった感があります。


何が言いたいかって、ツッコミどころが多すぎるんですよ。
正社員のおっさんたちも、確かにクズ野郎です。彼女に責任をとらせようとしたり、自分たちの立場を必死に守ろうとしたり…見てて見苦しいです。

しかし準社員の子もビックサンダーマウンテンの線路に入り込むのはどうかと思う。
しかも「この仕事たのしい」って線路上で言われても、何の説得力もねーからな。お前が止めた46分で、どれだけのキャスト、ゲストに迷惑かかるのか分かってんのか(血涙)
「こんな夢も魔法もない国なんて!!」ってヒステリーになった方が、まだ同情をひきましたね。

あと後藤くんの成長が早すぎ。
1日目、人が足りなくてミステリーツアーのサクラを演じるのですが、途中で生意気な子供の頭をわし摑みにします。ワイルド〜〜。

しかし後の場面では、雨で泣いてる子供に駆け寄って優しい言葉をかけるんですね。豪雨でお母さんも帰りたがっているのを見かけ、こう言います。「ミッキーはきっと、青い空の下で君と会いたいと思ってるよ。だから今日はゆっくり休んで、また来てね」と。
いい言葉ですね。子供も納得して、お母さんと共に帰ってきます。ほのぼのとしたワンシーンです。
ミステリーツアーの時と比べると成長を感じられます。


しかしここまで2日しか経ってないんですよ。やべえだろ後藤。成長早すぎ。違う後藤さんでしょ。



ツッコミはこのへんにしましょう。キリないから。この小説の目玉について話しましょう。

おそらく目玉は、正社員vs準社員という構図でしょうか。
こんな構図はどこの企業でも起こるものですが、OLCは特に顕著な気がします。やはり準社員の方がパークに出て、ハピネスを提供してるという誇りが強いからでしょう。

準社員をやりたい人は多いから、誰か問題起こしたり、不満を漏らしたら、やめさせればいい。だから制度も改革されることはない」と書いてありました。

うん、まぁ同意っちゃ同意ですね。確かに給料安いな〜とは思ってましたよ。
でもサービス業って一番値段がつけにくいしな〜〜とも思います。製造業と違って1つ1つのサービスに値段がつけられないでしょう? 笑顔1つ10円って決まってればいいのにね。そうしたら適切な値段設定ができるのに。

もうさ、準社員の方が圧倒的に人数が多いから、どう頑張っても不平不満は出ちゃうもんですよ。
だったらどうすればいいかって? 経営者じゃないので知りません(放り投げ)

仕方ないと思って作った区別が、誰かにとっての差別になる。そんなことよくある話です。
だからってそれを受け入れても辛いだけだし、反抗しても苦しいだけ…どこかには必ず皺寄せが来るもんです。
だから思うのは、辛い苦しいと思った時に、相手の立場を考えれば、少しは穏やかになれるのではないでしょうか。他人を責めるんじゃなく、自分の考え方を変える形にできれば、きっと見える世界は変わると思う。

…けど、こんな綺麗事を書けるのはカルディでカフェオレ飲んで、余裕があるからなんですが。実際そんな状況になったら、相手を責めまくります(元も子もない)


この小説の中で、正社員のおっさんは最後、報いを受けて終わるけど、現実じゃ多分そんなにうまくいかないのでしょう。
ていうか最後の復讐の仕方も、とってつけたような感じだったのがなんとも……正社員のお偉いさんをミッキーの中に隠すってどうよ。正社員のおっさんがべらべら自分の悪事を話したからよかったものの、うまくいかなかったらマジでクビだぞ。





このままだと色々ツッコミながら書いて終わりそうにないので、まとめに入ります。

とりあえず

夢を崩したくない人は見ないでください。

夢と現実を割り切れる人は楽しめるんじゃないんでしょうか。一応「色々大変だったが、やっぱりここは夢と魔法の王国だ!」という終わり方ですし。ツッコミどころは多いですが、きれいにまとまってるのではないかと。多分。

裏方のありのままを書いたことに対し賛否両論あると思いますが、私は賛成派寄りです。

ゲストとして入るとやっぱり楽しいんですよ。それって夢と魔法とかいう抽象的なものじゃなくて、キャストさんがにこにこしてくれるからなんですよね。それを再確認できる小説でもあると思います。

特にお花を植えてくれるキャストさんには、心からの感謝を伝えたいです。いつもありがとうございます。撮ってるだけで幸せな気分になります。


というわけで、こないだ撮ったお花の写真でお別れしましょう。



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記憶屋 / 織守きょうや

 

久々に小説を読みました。

社会人になり1週間。愚痴めいたことも言いましたが、周りに恵まれ楽しくやっております。守秘義務のため内容は書きませんが、がんばれそうな気がする、とだけでも言っておきましょう。


さて、いきなりですが

私、企業がつくった映像やエピソードってあまり好きじゃないんですね。「はいはいカンドーカンドー」って手をパンパン叩くようなやつなんです(ひねくれている)

でも今日は、社員の人の想いに触れ、柄にもなく感動してしまいました。変に飾らず、ただ事実を紡いでいたほうが胸に迫るものがあります。

書いていて思い出すのは長崎への修学旅行。第二次世界大戦の体験者にお話を聞いていました。「原爆の悲惨さ」を淡々と語っていたおばあさんを見て、胸が苦しくなったことを思い出します。

おそらく泣きながら話されても、私は眉をしかめるだけだった。

 

 今考えると、

何かを語るとき、話し手は聞き手より盛り上がってはいけないと思いました。

どんなに演技が上手な人が語っても、聞き手は白けてしまうのです。

 

 

でもそれは語りの話です。




小説は違うんだよバーーーーローーーーー!!!

 

 

 というわけでいきましょう。

ここから下はネタバレ、愚痴の嵐です。注意!!

 

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久々に読んだ小説が外れって悲しすぎる。「本屋店員が選んだ!」というキャッチコピーに騙されました。

話が変わりますが、芥川賞とか直木賞とかにランクインした小説を、片っ端から読んでいた時期があったんですね。しかし、どれもつまらなかった思い出があります。私の理解の遅さかな?とも思ったんですが、ランクインした作家のほかの作品は楽しく読めるんです。ランクインした小説だけ、ことごとくつまらない。

しかし「本屋大賞」はかなり面白い作品がランクインしてるので、信頼性が高いんですね。

だから信じて買ったらこれだよ!!!!!

 

 

まず状況説明だけになってることが気になりました。

プロットをそのままなぞってるだけといいますか…

私の読書法として魅力的な表現があると、ページの端を小さく折るんですね。はい、こちらの小説1ページも折りませんでした。

比喩表現とか、独特な言い回しが全くないんですよ。新聞じゃないんだからさ!!

 

 

ストーリーがいいかと問われると、うーんという感じが……

記憶を消してくれる「記憶屋」がいる、っていう設定は面白いと思います。しかしいかんせん一つ一つのエピソードが単調で、物足りなさが残ります。読み終わったあと「はて、どんな話だったかな?」と首を傾げちゃうような感じです。

あと無理やり感動系に持っていっているのが気に入らない。「好きな人が自分の記憶を忘れた」「不治の病気」「記憶屋が抱え込む罪」みたいな…最後はまぁ見せ場だからいいとして、他のところは何番煎じかな?といった感じです。

もちろんよく見る設定でも感動するものはあります。それは登場人物や言い回しが魅力的だからこそ惹きつけるものがあるからであって、事実を述べるだけの小説じゃなんの感動も生まないんだよ!と怒ってやりたいです。

 

泣ける!

という陳腐なコピーにだまされました。だまされました方も悪いんだけどさ…もうちょっと「これ読んでよかったな」 と思わせる何かがあってもよかったと思う。

唯一のメリットは、何も考えずに読めるので、暇つぶしにはいいかもしれません。


ちなみに購入したこちらの小説


メルカリに出品中です。


欲しい方はご一報ください。

購入した次の日に出品したのは流石にはじめてです。



 

4日目:ウィーンの街並み


お久しぶりです。

何かに悩むと、とりあえず文章を狂ったように打ち続ける私です。

今の悩みはあれです、配属先のことです。今日はじめて配属先へ行くのですが、まー怖くて仕方ない。

まず同期がいるのか? いても全然気が合わないんじゃないか? 上司が嫌な人じゃないか? etcetc……

悩んでも仕方ないよ!って励まされましたが、無理!

わかりますよ? 悩んだところで、同期や上司が変わらないことくらい。だったら、さっさと寝て明日に備えたほうが建設的じゃないか? ……なんてわかってるさ!!

 

ただ人間の心なんて、正論で割り切れるほど簡単じゃないわけですね。

ウダウダ言ってても仕方ないので、いってみましょう。一か月前に行ったヨーロッパ旅行記の続きです!

 

 

 

ランチを食べた後は、王宮の中へ行きました。

 

ハプスブルク家の歴代皇帝がすんでいた王宮。

とにかく大きいです。新王宮や旧王宮と分かれており、なんかいっぱい博物館が入っています(曖昧)

 

私たちが行ったのは旧王宮!

皇帝フランツヨーゼフ1世と皇妃エリザベートの部屋が公開されています。

あまりピンとこない方がいらっしゃるかもしれません。世界史の参考書だったら赤シートで隠せるレベルの知名度の二人です。分かりづらい?

 

入り口でチケットを購入します。大人12.50ユーロ。学生だと11.50ユーロです。

日本の学生証でチケットを購入できたことに軽く感動していました。友人は惜しくも学生証を忘れてしまったので、運転免許証で購入しようとしてました。

 

 

買えませんでした。そりゃそうだ。

 

日本語ガイドの音声機を借り、最初は銀器コレクションを参ります。博物館の中に番号が書いてあるため、その番号を打ち込むとガイドしてくれる仕組みです。

ふざけて156番と押したら、なんとガイドが流れました。

 

 

 

え、何番まであるの?

 

冷や汗をかきながら回っていきます。

銀器コレクションは昔の人たちが使用していた食器などが飾っております。

 

前にシェーブルン宮殿についてのブログを書いたので、マリアテレジア関連の食器を一つ紹介。

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ヨーゼフ1世がマリアテレジアとの仲直りのために送られた食器です。

…メモにはそう書いてあるんですが、ヨーゼフ1世ってエリザベートの夫だよな…。フランツ1世と間違えた可能性ありまっせ。

まぁとりあえず、緑色のリボンのような柄がかわいらしいですよね(流した)

 

ほかに色々な折り方がされているナプキンや…

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一瞬「かわいい!」と思いますがよく見たら怖い食器などがありました。

 

 

このあと行くシシィミュージアムがあほみたいに長いので、ここは手短にいきます。

本当に長いんですよ!面白いんですけどね!FF3のラスボスまでの道のりを思い出しました。あっちはセーブもできないからね!

 

しかもシシィの方は写真撮影禁止のため、ここはすべて文章のみになります。え、需要あるよね?読んでくれるって信じているからね??

 

シシィとはエリザベートの愛称です。

ヨーゼフ1世は彼女のお姉さんお見合いするのですが、妹のエリザベートに一目ぼれしてしまいます。その時のエリザベートの年齢、15歳です。

 

ロリコンか。 

 

皇帝ロリコンなのかーと思いましたが、日本にも某源氏さんがいましたね。垣間見たあとに12歳の女の子を嫁にしようとしてましたね。ロリのゆめみし。

 

そのまま結婚した二人ですが、エリザベートの負担は大きなものでした。今まではのびのびと育てられたのに、急にはじまった王宮生活…彼女の心が闇に包まれていきます。

自分の産んだ子供とも満足に会うこともできず、やがて彼女の興味は自分のみに向けられていきます。自分の美を異常なまでに追求し、美貌を維持しました。

夫との溝も深くなり、国から逃げるように旅に明け暮れる毎日が続きます。

そして1898年、暗殺され61年の生涯を閉じました。

 

 

 

うん、マーガレットとかに載ってそう。

 

なかよし、りぼんじゃないよね。もう少し大人向けのマーガレットあたりに載ってそうな物語ですよね。中学生の時に初めて読んだ時のことを今でも覚えています。「Deep Love」ってご存知ですか皆さん。携帯小説の。風俗嬢、リスカ、救いようがない展開…とても怖かったです。戦慄しました。

ちなみに高校生の時には「あ、携帯小説って定型文なんだ」と学ぶことができました。「不治の病」と「恋人の死」は『携帯小説試験』によく出てきますね。だいたい不治の病ってなんだよ、病名言えよ病名を。

 

話がずれました。

 

ちなみにシシィは美貌を維持するために様々な努力をしていたそうです。

 

その1  運動

彼女の部屋には運動器具がとりつけていました。現代から見たらもちろん簡易的なものですが。ほかの貴族たちはなぜそのようなことをするのか理解できなかったそうです。

 

その2 トリートメント

卵の黄身とコンニャクを合わせたものが彼女のトリートメントだったそうです。誰かやってみてください。私はやりません。

 

その3 パック

羊の生肉を頬にのせ、そのまま一晩♡

いやそれ絶対くさいだろ、というツッコミは私がしたので大丈夫です。

 

「え、大丈夫?  湿疹とか出てない?」

と不安になりましたが、彼女の思惑通り現代まで美女として語られてますよね。よかったよかった。

 

私が一番テンションがあがったのはドレスのところです。

エリザベートが着用していたドレスが飾られていたのですが、本当に美しかった。「星のドレス」って名前まで素敵すぎる。

着てみたいな〜と思いましたが、鏡見てやめました。ぜんぜん痩せないんだけど、なにこれ? 不治の病?

こんな素敵なドレスを持っているにも関わらず、彼女はある時から黒のドレスしか着用しなくなります。

理由は息子の自殺。

悲しみに暮れた彼女は、喪服のようなドレスしか着なくなります。それほどまでに彼女の悲しみは深いものだったのでしょう。

 

どうでもいいですが、先ほど間違えて押した156番はドレスについてでした。ガイドマップには所要時間90分と書かれていますが、この時点で2時間くらい経ってます。

 

最後の話にしましょう。

 

最後はヨーゼフについてです。

ヨーゼフは職務を黙々とこなしたそうです。国民の責任を一身に受け、それに応えようと努力した彼は、国民にも愛されていました。彼の仕事机には、エリザベートや子供の写真が飾られています。

反対にエリザベートの部屋には、子供や好きな詩人の写真が飾られていました。ヨーゼフの写真は一枚もありません。

夫婦間の溝が感じられる話ですね。

 こういう話って好きなんですよね。見目麗しい男女が結婚したけれど、片方はこよなく愛しているのに、片方は愛の欠片さえも抱いていない話。

しかし思い続ける内に、片方の心も徐々に動かされ……最終的にハッピーエンドみたいな話。

ちなみにこの2人は特にそういう話はありませんでした。現実の愛なんてそんなものですね。

 

シシィ展についてはここで終わりたいと思います。決して幸福な人生ではなかったかもしれませんが、国民から本当に愛された人なんだと感じました。2時間近くかけても完全に回りきれないんだもの。

私の伝記とかA4のコピー用紙2枚くらいで足りるのに。こう比べると、彼女がいかに愛されていたか分かると思います。分からない方はすみません。

 

オーバーヒート寸前の頭で、シシィ展をあとにします。情報量過多でパンクしそうです。糖分をとりましょう。

 

おやつの時間だよ!

 

1日前にも家族宛にザッハトルテを購入しました。今日いくところは、また別の場所です。昨日と今日いく2店舗は裁判を起こしたことがあります。内容は「本物のザッハトルテはどちらか」。え? 勝敗ってどうやって決めるの?

 

ちなみに1日前に買ったのが勝利した場所、今から行くところが負けた店です。それではれっつごー!

 

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DEMELというお店です。

入口が混み合い、繁盛しております。さすがザッハトルテで裁判を起こすカフェやで…!

頼み方としては、入口でケーキを注文し、席へ行くスタイルです。ここでチーズケーキを頼んだら面白かったんですけどね。普通にザッハトルテを頼みました。

30分弱待ったあと、席に案内されました。白を基調とした清潔な店内。ザッハトルテの他に、ホイップクリームを追加します。

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来ました!敗訴したザッハトルテ!←

濃厚なチョコレートと、しっとりとしたスポンジ……贅沢な一品でした。

チョコが本当においしい。かための食感のあとに、口の中に広がる濃厚な味……周りのチョコだけで売ってほしい。

追加のホイップクリームも合う!ほとんど甘さはありません。ケーキだけだと重すぎるのですが、ホイップクリームがあるおかげでぺろりと食べられちゃいます。

いやあ、本当においしかった!

 

 元気になったので、教会へいきます。

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ペーター教会へ行きました。

大きな通りから外れた場所にある、こじんまりとした教会です。教会の見学にはもう慣れたものです。静かに、音をたてぬよう入っていきます。

小さな教会でした。造りも今まで見てきた教会と同じですし、描かれた絵もとりたて特別ものではありません。

けど気づいたら、泣いてました。

何が私をそうさせたのかは分かりません。ただ圧倒されました。凛とした静かな美しさだけが、そこに存在していました。息をのんで、ただ佇みます。

 

教会から出たあとも友人に、感動を語りながら歩いていきます。

次の目的地は、墓のオンパレードです。

 

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カプツィナー教会

ありとあらゆる人の墓が置いてあります。みるからに怖い。


薄暗い地下を歩いていきます。そんなに寒くないのに、どこか鳥肌がたってしまいました。

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最初は歴史に名が残らない人たちの墓が並んでいます。このへんはよくみる棺桶です。心霊写真が怖くて、あまり撮っていません。

しばらく進んでいくと、巨大なオブジェがありました。なんでこんなとこに…と思い、よく見たら墓でした。

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マリアテレジアのお墓です。天使や花など様々なモチーフをこれでもかと詰め込んだ墓が、柔らかな光を浴びております。

心霊写真が怖いとか生ぬるいことを言ってましたが、これは撮らない方が失礼だろうと思い撮りました。

他にもシシィやヨーゼフのお墓が並んで置いてありました。天国では仲良く幸せに暮らしているといいですね……

面白かったのですが、なんだかずっと悪寒を感じてました。風邪の時みたいなものではなく、心臓の裏に虫が這っているような、ぞわぞわしたものです。

 


観光地はある程度回れたので、ウィーンの街をぶらぶらします。

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 ウィーンって有名ですし、さぞかし綺麗な街並みが広がってると思ってました。

もちろん建物1つ1つの造りは荘厳ですし、美しいとも思います。が! なんだろ、この原宿感……

 

発展している街だから仕方ないと思うんですが、広告が多いんですよね。いたるところに貼ってある。お金のため、というのはわかります。新宿とか、広告で埋め尽くされてますし。過激なものがない分、まだマシな方でしょう。そのため間をとって原宿にしました。

 

結論:発展すればするほど、町並みは汚くなる。

 

広告やゴミの問題がどうしても出てきてしまいますしね。

 

 

まあなにはともあれ、ウィーンを楽しみつくした1日でした。

勉強したり、泣いたり、突っ込んだりと、いろいろと忙い1日でした。 

ホテル帰ってからは、昨日買ったマカロンを食べ、ワインを飲みました。友人は酒盛り中に靴下を洗濯するし、私は布団でごろごろと転がってるしで、「少しは落ち着けよ」と突っ込まれるような夜を過ごしました。

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じゃがりこは私が持ってきたものです。じゃがりこ最高。

カロンは巨大でした。かわいこぶるわけではないですが、マカロンって本当においしいですよね! マカロンタワーに埋もれて人生を終えたい。

 

ほろよい気分でそのまま就寝です。

書いてて気づいたけど、夜の10時にマカロン食べてたの私……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸福の3日間


※言いたい放題の記事です。なんでも許せる方のみご覧ください。
 
 
 
この3日間、楽しいことを詰め込みました。
 
28日

仮装…というか、まぁそんな感じのことをしました(にごしにごし)
3人でやったのですが、世界観がバラバラすぎて笑いました。
 
セットもすごいし、上手に撮れると嬉しいし、本当に楽しかった〜!
人物の撮影は慣れてないので苦労したけども。フォトショで加工もしたいのですが、お金がないのでまたの機会ですな。
  


そのあとは元仕事先のみんなで、友人のおつかれさま会!
店がぼったくりで笑いましたw
コースだったのですが、すべての食べ物が一口サイズ。
あとイベリコ豚が出てくるということで楽しみにしていたのですが、

 
 
店員「イベリコ豚を切らしてしまったので、豚の角煮に変更します」
 
  
 


そんな変更ある?
 
友人とクレームをいれましたが「料理は仕入れ状況により変更になる可能性がございます」とやけに慣れた対応。くっそ! 夜道に気をつけろよ!
 
店側は散々でしたが、みんなでワイワイ盛り上がりました。酔って変態発言をしていたような気もしますが、まあ気のせいでしょう。覚えていません。

それにしても同期30人弱もいたんだなーとしみじみ。もう1桁まで減ってしまったけれど。ここで働けてよかったなと心から思います。
私が大きく成長できたのは、ここにいた皆さんがいたからです。本当にありがとう……!!
 
 
 
 まぁ、



借金も大きく成長したけどな
 
お金使う趣味に影響されまくりました。
こんなに、お金が、なくなるとは。

300万近く稼いだんだけどな。ほとんど消えたぞ??
 
 
29日

ピューロランドです!
ゼミメンバーでやってきました。ちなみに飲み会などは何回かありましたが、全員そろって遊ぶのは初めてです。
え? 仲悪いのかな???
 
メンバーは
私、なぎさちゃん、しづた、さえちゃん、ツムツム、おっしーの6人です。覚えなくていいです。
 
私は前日まで非常に不安でした

……何がって
  
 


盛り上がるかなって…?
 
 
だってゼミでは訳わかんないことしか言ってないし!

「桜の木の下は完全に無になったわけではない。孤独という概念がそこにあった」
「ここで食べるお菓子が、アップルパイだと駄目だ」
 
みたいなこと真剣に話し合ってるわけですよ。意味わかんないでしょ。私も分かってない。
 
そのためピューロランドという、普遍性のエンターテイメントを楽しめるか非常に不安だったんです。
「あのパレードの物語に矛盾が生じる」とか言い出さないかなって。
そんな不安を胸に抱えつつ、11時に多摩センターで合流し、ピューロランドへ向かいます。
そして3.4時間くらいで回れるでしょ〜?みたいな感じで入りました。
 
 
 
 
7時間いました
 
 
楽しい!楽しいよ!ピューロランド!
宝塚監修というショーもよかったし、25周年記念のパレードもよかった…!
可愛さとカッコよさが奇跡的に両立してました。素敵でした。
宝塚監修の方は、もうマジでイケメンの人がいて、たぶん瞳にずっとハートマーク浮かんでたと思う。その人が最後に踊っていた時、汗だくになってたのに萌えました。←
あれはハマってしまう……!!
 
女子たちはキャーキャー言いいながら、手をとってピョンピョン跳ねておりました。
ゼミの時よりも生き生きしていたので、文豪もイケメンにはかなわないのだなと思いました。
 


そのあとはお昼ごはん♡
これ食べんの勇気いる♡♡
 
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着色料のかたまりなくせに、意外とおいしい。腑に落ちない。
 

あとはキティ&ダニエル、シナモンたちとグリーティングしたり

ポムポムプリンのお尻と写真とったり
閉園までガッツリ遊びました。
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待ってる間も色々と話しました。日文の人って趣味に費やす人が多いんですが、我がゼミは変身願望が強い人が多かったですね。
 
しづた「今度会うときは皆コスプレしよう」
ツムツム「おっしーは山高帽子(作:内田百閒)の主人公をやってほしい」
私「あーそんなの考察してたね」
 
会話の中さりげなく混じる純文学。
 
私「お! フォトスポット! おっしー乗ろう!」
 
男1人だからイジられまくるおっしー。
 
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ウェイウェイ系ではないですが非常に盛り上がりました\(^o^)/
ここまで盛り上がるとは予想外です。
 
そのあとは家が同じ方向のメンバーで居酒屋へ行きました。
就活の話や、春休みの話……。2年も一緒にいたんだね〜と何だか不思議な感じです。
すっごい盛り上がるわけではないけど、ちびちびと飲みながら語れるゼミメンバーが好きです。
 
想像よりずっと充実した日でした。
またゼミメンバーで集まりたいですね。たぶん誰も声かけないだろうから、私がやっておきましょう。
 
 
30日
 
ディズニー!!!!!
 
5:30起きです。3日目最終日にまさかの早起きですが、余裕です。「特技:早起き」って書けるからね。その分、体力が致命的にないですが。
舞浜駅で友人と会い、荷物検査へと向かいます
 
 
が!!!!!
 
 
すっっっっごい人!!!!
 
 
「なにかしらのウイルスで、みんな食中毒になってくれないかな」と物騒なことを考えながら並びます。
覚悟はしてました。してましたが、やはり目で見ると迫力が違います。おそろしい。
私はチケットを持っていたのですが、友人は持っていなかったため、別々行動です。ちなみに友人はチケット購入に1時間くらいかかりました。

ドローイングの予約をするため向かっていきます。相談の結果ミニーにしました。
 
イースターのパレード→抽選(すべて外れ)→ハピネス→スペマン→ドロ→イーストサイド→エレクトリカルパレード
 
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混み混みの中にしては回れた方だと思います\(^o^)/
いやぁ本当にすごかった。アトラクション、食べ物、ショー、トイレ…すべてにおいて人がわんさかおりました。
 
ピューロランドもそこそこ人がいましたが、比じゃないです。溢れかえってた。
うげげ…と思うこともありましたが、パレード中心だったので、そこまで苦ではありませんでした。
高校の時からの友人と、社会人まで残り2日を残し、ぽつりぽつりと語るのは感慨深いものです。

イースターのパレードのミニーはかわいいし、ハピネスはやっぱり好きなパレードだなあと思いました。もうしばらくランドは行かないだろうから、悔いなく回れて本当によかった。

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あと最後にエレクトリカルパレードを見たのですが、少し泣きそうになってしまった。
音楽がなりはじめて、光り輝くフロートが前を通っていきます。キャラクターが楽しそうに手を振って、子供たちはキャラクターの名前を呼んだり、私たちも笑顔で振り返したりします。

きらきらと光るパレードを見てると、きれいだなあと感じると同時に、切ない気持ちにもなる。花火と似てますね。終わりに向かって光ってるような、どうしようもない儚さを感じてしまう。
私、花火嫌いだけど。
 
もう学生終わりなんだー
 
とか
 
明日、大切なもの終わってしまうんだ
 
とか
 
走馬燈みたいに流れていきます。
あれ、死ぬのかな?

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学生ってずっと何かに守られてる状態だと思います。両親に、社会に、いろんなものに。そのバリアが明日で取れてしまう。
嫌だとは思いません。20年近く私は色んな人に守られてきた。そろそろ私がその恩を返し、誰かを守る立場にいるべきだと思うのです。
まだ母親と仲直りしてないけど。
※ひとつ前の日記参照
 
 
こうやって文にして、気持ちに整理をつけて、そして明日から社会人です。
いつか、この日記を見て「若いなー」とあきれながらも、幸せな時を思い出せればいいと思っています。
 
本当に幸せで充実した三日…いや、学生時代でした。

本当にありがとうございます。
出会った皆さんに、心からの感謝を。

こんな私ですが社会人になっても、よろしくお願いします。

 
 
 
 
 
 
さて、ではそろそろ布団から出て
 
 
内定先の宿題を終わらせたいと思います。
 
 

袴でディズニーへ行った話

 

この日は、行くかずっと迷ってました。

 

卒業式、雨だし、学校で写真撮れるなら別にいいかな?って。

友人もディズニーの近くで勤務しており「来ても来なくても」と言ってくれたため、一日前まではいかない確率の方が高かったんです。

 

しかし卒業式当日、母親とケンカしました。

 

ケンカの内容は親子間の問題のため書きません。てか卒業式当日でケンカって。

そのため学校に着いても、写真を撮影してくれる人はいません。母親とくる予定だったので、1人ぼっちです。たまたま友人と会えたので、卒業式は二人で参加できましたが!

ふつふつと怒りがわいてきます。母親の言葉で一番の怒りに触れたのが、このセリフ。

 

 

「自分が特別だと思わないで!」

 

私 「それは違うよ!

卒業式って最大イベントだよ!」

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 苗木くんの気持ちがすごく分かりました。

 私にも落ち度がありましたが、この言葉でプッチーンと来たわけです。

そうだ!卒業式は特別な日だ!早起きして、着飾って、お祝いするイベントだ!!※違います

 

次の瞬間、私は友人にラインしていました。

 

「今日、ディズニー行く」

 

袴でディズニーへ行った話

 

 

ディズニーシーで待ち合わせします。

成人式だと全国共通だから、振袖の人ってたくさんいるけど、卒業式は学校によって異なるため、全然見かけませんでした。東京駅でも、舞浜駅でも、リゾートラインでも、すっごく見られました。

 

私「来てくれてありがとう」

友人「昼ごはんおごれよ」

私「もちろんです」

 

年パスをもって入ろうとしたら、キャストさんがベビーカー用の大きい入り口を通してくれました。ありがとうございます!

最初はアクアスフィアの前で撮影します。女子高生に驚いたような目で見られました。

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そのあとはBBの抽選です。外れました。以上です。

 

いろんなところで撮影しながら、アメフロのほうへ歩いていきます。イタリアの世界と袴という、わけわかんない世界観をつくりながら。

そして広場へ行くとドナルドが!かなりの人に囲まれています。「ドナルドー!」と呼びながらまちます。後ろから押され、袴が汚れると嫌なので後ろへ下がります。くっ……!

すると、あっ!と気づいてくれました!

近くにいた子供と一緒に写真を撮った後、私のところへ来てくれました。後ろのほうで待っていたにも関わらず……! 

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「きれいだね!」「おめでとう!」と袴を触ったり、手を叩いてくれます。この時点で軽く泣きそうになっております。

写真を撮るときは、袴の柄がよく見えるようにしてくれました。撮ったあとに、ぎゅーと強くハグされました。たぶん世界で一番の幸福者だった。ありがとうドナルド!

 

幸せの余韻に浸りながら、他の場所でも写真を撮ってもらいました。

 

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くるくる回ってたら「5歳児か?」と冷たいツッコミをいただきました。

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友人が日本刀と合成してくれました。

にっかり青江という刀です。お納めください。

 

 

そしてこの日、一日中雨の予報でしたが、なんと晴れ間が見えてきました。チキンと桜カクテルを購入し、海が見えるベンチに座りランチします。

海がきらきら光ってきれいでした。世界中が私を祝福しているようでした(錯覚)

あと桜カクテルがめちゃくちゃおいしい。もう一回飲みたい。

 

おなかいっぱいになったので、撮影を開始します。

最近太ってきたのが悩みの私ですが、今日は特別な日だからいいのです。ちなみに2年くらい悩まされ続けているのですが、いつになったら解決するのでしょう。

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夕方が近づくと太陽がいい感じになりますよね。やわらかい光のおかげで、輪郭がぼやけます。逆光って一見、撮影のときは敵に見えますが、上手に撮れば素敵な写真になります。私はタイミングがいつも悪いので、あまり撮れたことがありませんが。

 なにが言いたいかって、この日の太陽光がとてもいい感じでした。

じろじろと通行人に見られながら、撮影してもらいます。恥はかき捨てました。


そしてミニーに会いに行くためトレイルに並びます。50分待ち。

途中で舞台の先行予約があったため頑張りましたがダメでした。1時間近く粘って繋がらないってどういうことなの。

ずーん、となっていましたが、 順番が近づくにつれてドキドキしてきました。そして私の番になり、ミニーのもとへ行きます。

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もうね!!!すっごく幸せでした!!!!

 

自分のことみたいに喜んでくれるの!!かわいい!!かうぃい!!(噛んだ)

 

撮り終わった後、連続で投げちゅをしてもらい、トスッと心臓に矢が刺さりました。

そして後ろにあった花をもって、私に渡してくれました。うれしい…!!!

 

るんるんとスキップしながら撮影再開です。

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夜のディズニーシー

普通に構図や撮り方の勉強になりますね。

 

そんなこんなで、昼から夜まで遊び尽くしました。

晴れ間が見えた幸運も、やさしいキャラクターたちも、写真上手な友人も、私の思い出のお手伝いをしてくれました。ありがとう。

幸福を胸に抱えながら帰路につきます。爆睡しながら。

 

 

 

そうなんです。楽しかったし、思い出には残りますが

 

マジでめちゃくちゃ疲れます。

 

気温差激しいし、シーは段差多いし、卒論が鞄に入って重いし、草履は歩きづらいし、袴が汚れないように気を使わないといけないし……

 

あれ、考えれば考えるほど、疲れる要素しかないぞ

 

今更ですがよく行ったなと思います。大学の友人に「これからディズニーいくの? 歯に衣着せぬ言い方で、オブラートに包まずに言うと、ぶっちゃけ馬鹿だと思う」と言われましたが、マジで正論でした。

しかし疲労以上に、素敵な経験を得ることができました。袴でディズニー行くとか忘れたくても忘れられない。

しかし行く人は、次の日は必ずあけといたほうがいいです。あとブーツのほうがいいです。

 

 

ただでさえ体力がない私は、死んだように眠っておりました。

起きたのは朝の10時\(^o^)/

あと何故か肩と腕の境目が、激しく筋肉痛でした。ぜんぶ卒論のせいだ!

 

 

 

 

 

 

 

日文の卒業式

 

 

 卒業式でした。

 

日本文学科という就活にも将来的にも、なんら役にたたなそうな学科に入り早4年。

本について学びたいと思ったのは小学生の時。夢が叶えることができて本当によかった。

 

……と書くのが一般的でしょうか。

 

そんな綺麗な言葉は似合わないですね。腹を割って話しましょう。 

日本文学科は、マジで将来には役立ちません。

 

読書が好きっていう人はたくさんいます。でも結局そこまでなんです。物語の考察とか、時代背景とか、詳しく調べて読む人なんていません。研究者や受験生は別だろうけど、一般企業ではまあ必要ないものだよね。新聞社や出版社では必要だろけど、狭き門だしなあ……

 

つまり一般向け企業に日文は不利! 以上です!!

 

しかし振り返ってみると楽しかったなあとは思います。

江戸川乱歩について語ったら人事にドン引きされるし、私を含めて趣味に閉じこもる人も多いし、予想斜め上の反論されるし、ゼミではフルボッコにされるけど

こんなにまで本について考えた期間はなかった。楽しかった。

本について語れる人たちがいてよかった。ちゃんと読み込まないと議論に参加できないから、マジで面倒だけどな!

それにしても一冊の本で、何通りもの読み方ができるってすっごいことですよね。たった1行にあーだこーだ話し合って……はた目から見たらサイコパス。自分の意見を貫くため些細なことに、必死に真剣に争っていた。

 

だから私は後悔していません。ここで学べて本当によかった。

 

ちなみに卒業した身から言わせてもらうと、本好きじゃない人は日本文学科をマジでおすすめしません。国語の点数がよかったから、っていう理由だったら、ほかの学科に行ったほうがいいです。英語が苦手なら、法学部とか経済学部へ行きなさい!

就活不利なのに、本についてガッツリ学ばないといけないんだよ? 絶対やめといたほうがいいです。生きる意味を見失う。

あと日文の人は変な人が多いです。面白くて変な人ならいいんですよ。ドン引きするような変な人ばっかだからね!

 

たとえば……ってところで、ここで卒業式の話になります。ようやく目的の話題に移れます。

卒業式のあと学位記をもらうため、日本文学科だけ集まりました。

式が開始し、まず最初は古代専門の教授から祝辞を頂戴します。

 

「みなさん、卒業おめでとうございます。

 

……実は最近、悩んでいることがあります。源氏物語についてなんですが」

 

 

まさかの源氏物語

 

内容としては、源氏が絵合わせで出した絵が、ある女性の悲劇を描いたものだった→そういうの弱みに付け込んだ感じでセコくない?

 

みたいな話でした。まさかの話に驚きすぎてよく覚えてません。

源氏物語の話は続きます。

 

「いくら考えてもわからないので、今の話聞いてわかった人、あとで教えてください」

 

 

まだ分かってないのかよ。 

 

そして「釈明するわけではないですが……」とおっしゃたため、「お、ようやく祝辞か?」と期待しました。

 

「こうやって悩んだときのことを忘れないでください。いつか壁にあたったとき、これらの経験はヒントになるはずです」とありがたいお言葉を頂戴しました。

確かに考察するとき、分からず悩んだときは、とりあえず論文をあさりました。あとは友人に相談したり。自分の世界に閉じこもっているとまったく見えないものが、他の風が入ると一気に解決したりするものです。

その経験は味わったことがあるため、うんうんと頷いてました。しかし祝辞が終わり、ふと思いました。

 

源氏物語の話、必要だった?

 

本気で答えが分からないから、祝辞を称して質問したかっただけじゃあ……

 

 

あとは「覚醒事件」なんかもありました。

100人弱全員が学位記を頂戴した後、祝辞の言葉として私のゼミの教授が選抜されました。

 

ちなみに四年間まるまるお世話になった人です。

東大卒の教授です。頭の構造が違いすぎて、彼と話すとき私はものすごく怯えてます。ものすごい変態です。ネクタイのセンスがおかしいです。江戸川乱歩の歴史的な資料を発見して、テレビにも出演したことがあります。ちなみにその時にムンクの叫びのネクタイをしてました。

 

普段は落ち着いた声で話す方です。ものすごい変態だけど(2回目)

 

 

「これから君たちにエールを送ります。ぜひ一緒に参加していただきたい」

 

まさかの参加型の祝辞です。みんなで立ち上がります。

 

教授「日文!」

生徒「ファイトー!」

教授「日文!」

生徒「ファイトー!」

 

教授&生徒「フレッ!フレッ!日文!」

 

……リハーサルはこんな感じです。男の子たちがふざけ大きな声で応援していたので、みんなも最後にはノリノリでやっていました。テンプレかもしれませんが、こういうのも思い出になるなあなんて思いながら、本番に臨みます。

「では本番いきます」みんなで和気あいあいとしながら、教授の掛け声を待ちました。

 

 

 

 

「ニイイイイイイチブン!!!!!」

 

私「?!」

生徒「ふぁ、ふぁいとー」

 

 

 「ニイイイイイイチブン!!!!!」

 

生徒「ふぁ、ふ、ふぁいとー」

 

 

「フレッフレッニチブン!!!!!」

生徒「(絶句)」

 

 

 

わかりますか、この時の気持ち。

たとえば最近、政治家が漢字を読み間違えて叩かれた事件がありましたね。私、ああいうのダメなんですね。こっちまで恥ずかしくなってしまうんです。

それを最大化させてください。

ほとんど声を出してないのに、顔が真っ赤になりました。ドン引きです。四年もご教授いただいた人なのに、あの時だけは本気で「なんでこの人のゼミをとったんだろ…」と激しく後悔しました。

 

大きい声ならいいんですよ。応援団のような、腹から出す声。

しかし教授のは、必死な叫びというか……それこそ江戸川乱歩「芋虫」で、妻に目をつぶされた男の悲鳴のような……

 

 

教授の見たくもない新たな一面に触れて、学位授与式は終了しました。

 

最後まで日文らしい、なんとも形容しがたい式でした。ありがとう日文!(無理やり)

 

あと式の後に撮った写真、みんなラインで送ってください(私信)