社会人Aの毎日

合言葉は「大学生は人生の夏休み」

2日目:12000円のツアー?!


午後からは個人的に申し込んだツアーです。
お値段なんと88ユーロ!
日本円にして約12000円くらいです。ツアーとしては国会議事堂とオペラを周ります。人数が増えれば増えるほど安くなったのですが、私たちは2人のため1番高くなりました。
しかしこの国会議事堂、とても人気で朝から行っても並ばされ、午前中には完売します。また日本語のツアーがないため、個人的に申し込まないと聞くことができません。
オペラの方も、オペラを見ることはできませんが、中の説明について聞くことができます。
ハンガリー初心者の私たちなので、ちょっと奮発して入ってみました!
 
お別れしたのが12:30のため、待ち合わせ場所の確認までまず歩いていきます。
待ち合わせは14時、カフェの前でした。お昼時だったのでカフェに入りサンドウィッチとケーキぽいものを食べました。

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クレープを食べたかったのですが、おすすめされたのでケーキぽいものを食べました。が、半分残しました。
 
敗因は
1、無料の水がまず小さいこと
2、サンドウィッチが大きかったこと
3、容赦ない甘さだったこと
 
が、あげられます。日本のデザートって本当においしいんだなと改めて認識しました。
例をあげると、手入れがなってない茶髪&カラコンでごまかす系女子がこのケーキで
黒髪さらさら化粧うすめの女子が日本のデザートって感じです。
日本の女子なんてほぼ前者だけどな(身も蓋もない)。
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あと水が小さすぎる。日本酒じゃないんだぞ。

しかしお腹いっぱいになりましたし、ツアーへの準備は満タンです!いざゆかん!
 
ガイドさんと合流し、まずは国会議事堂へ向かいます。
その途中でハンガリーについて教えてもらったり、ドラムという路面電車に乗ったりもしました。

国会議事堂はハンガリーの中でも目玉の観光地で、建設する時も大きな期待を背負った建物だったそうです。
そのため国会議事堂を建設しよう!となったとき、あらゆる建築家が建物の企画を持ち込んだそうです。そしてランキングで一位になったものが国会議事堂に、二位が向かい側にある民族博物館になりました。
しかし一位の建築の方も批判が多かったとか。一番の批判理由は
 


でかすぎだろ。
 
私「ですよねー」
 
見るからに大きいんですよ。え?国のこと決めるのにそんなスペースいる?ってくらい大きい。もちろんね、権力を誇示するためにはある程度必要だとは思うですよ。けどさ、中身をゴージャスにすればいいと思うのは私だけかな?会議室ぜったい余るよね。
 
つらつらと突っ込んでいくほど大きいです。しかも中身もゴージャス。どんだけ金かけたんだろ…と途方にくれます。

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↑国会議事堂の模型の一部

中は厳重で、荷物検査があります。また個人的に行くことも禁止されており、ツアーでしか行くことができません。私たちは英語のツアーについていき、ガイドさんが日本語に訳してくれる形をとりました。
写真はオッケーですが、一つだけ撮ってはいけない部屋があります。それが王冠のある部屋。
国会議事堂で一番天井が高い部屋で、昔から伝わる王冠が飾られています。周りにハンガリーで大きな功績を残した人たちの銅像が。
 
ガイドさん「一人だけ女性がいるのがわかりますか?」
私「あ、あれか」
ガイドさん「そうです、彼女がマリアテレジアです」
 
思わず「おお」と唸っていました。彼女以外、全員男性の彫刻しかないこともあるのでしょう。なんだか彼女の彫刻が輝いて見えました。とりあえず手を振っておきました。
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そのあとも色々な話を聞いて、国会議事堂を去りました。
次はタクシーでオペラへ向かいます。ここでもたくさんの話を聞いたのですが、面白かった話だけ抜粋します。
 
まず初めにバーの話。
オペラの途中で休憩があることも。その時に使うバーも見学しました。

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バーの上にはバッカスの絵が。バッカスはお酒の神様。なので、ここのお酒はとても美味しいと評判だそうです。
 
あと昔は煙草も吸うところも決められてたそうです。電気にガスを使っていたので、危険という理由から電気を使ってないところが指定されてました。そこは薄暗かったため、よくキスの場所になっていたとか。
 キスはたばこのflavorだったみたいですね。某ヒカルさんみたいですね。
 
一番面白かったのはエリザベートの話。
彼女はオペラが好きで、よく見に行っていたそうです。彼女専用の席もあり案内されたのですが、明らかに見にくい場所なんですね。
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真横の席、舞台はたぶん半分くらいしか見れません。なぜここに?と首をかしげると理由を教えてもらいました。
 
ガイドさん「彼女はオペラを見ることより、観客が自分を見ることを重視しました」


 
承認欲求、強すぎだろ
 
目立ちたくて故意にツイッターを炎上させるやつも、裸足で逃げるような理由ですね。金も権力もあって、承認欲求もある人はこんな目立ち方をするんだなと勉強になりました。
 
 
そのあとは代金を払い、お別れしました。
ここで聞いたことはすべてメモしましたが膨大な量になりました。ブログで書いたのはほんの一部です。日本語でガイドをしてもらい、国会議事堂のチケットもとれ、たくさんの話が聞けることを考えると、決して高くはないツアーだったなと思います。
 
しかし、ただでさえ小さい私の脳はオーバーヒートいたしました。18時からクルージングがあったのですが、ビール飲んでほぼ寝ておりました。うとうとしながらシャッターをきった写真があるので、そちらをご覧ください。
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へとへとになりながらも、とても充実した日を過ごせました。
ここでぐっすり眠れれば完璧だったのですが、終わるわけがございません。二つ前のブログに「ヨーロッパのホテルの壁は薄い」と書きましたが、それを骨の髄まで理解できる事件が発生したのです。
 
22時に布団へもぐり、そのままぐっすりと眠りました。が、物音を感じ目が覚めました。携帯を見ると2時。体は「もう少し寝させろ!」と悲鳴をあげております。
布団にもぐって、ひと眠りしようと思った時でした。巨大なノック音が響きました。
びくっとなって眠気が吹き飛びます。しかし私たちの部屋ではなく、別の部屋の扉をたたく音でした。しかし私たちの部屋まで筒抜けです。絶句しながらも眠ろうとしますが、次は叫び声が聞こえました。
 
「ジョン!!ジョン!!!」
 
 


うるせえよ
 
何時だと思ってるんだてっめ。いい加減にしろ。
心の中で悪態をついても変わりません。ノック音と「ジョン」への悲痛な叫びは続きます。おそらく「ジョン」の友人が部屋に入れなくなって、必死に起こそうとしているのでしょう。てかこんな時間まで遊ぶなよ。
ヨーロッパのホテルはチャイムがありません。なのでノックで起こすしか手はないのです。わかります、気持ちはわかりますが、やめてくれ。ロビーにソファがあったしそっちで寝てもいいだろ。心の中で提案しますが聞こえないようです。そしてジョンは全く起きません。私はこの時点で、ジョンの死亡説を疑います。
 
30分くらい経ってやっとおさまりました。ジョンはどうやら死んでいなかったそうです。しかしここまで気づかなかったので、仮死状態の可能性は高かったと思われます。
 
これが「ヨーロッパ壁の薄すぎ事件です」
遠慮なく薄いので、ヨーロッパへ旅行される方は耳栓を持って行った方がいいと思います。
 
ちなみに友人は爆睡しておりました。すごいよアンタ…